ジャジャジャン

元JWが排斥・断絶後に「一般社会」に出たときに直面する4つの大問題 #11

先日も、第11回目のエホバの証人排斥アフターケア事務所の勉強会を開催することができました!

しかしながら今回の記事では、以前に書きためていたものを公開いたしますね。

早く公開しないといつまでもお蔵入りなので・・

排斥・断絶後に社会に出ると何が問題なのか?

もちろん色々な問題が考えられますが、まずは問題を明確にすることから始めていきましょう。

大まかに分けて以下のような大きな問題があると思います。

  1. 一般社会の常識が分からない。あるいは、ついて行けない
  2. 社会人としてのキャリアが無い。あるいは、十分ではない
  3. 世の人との交流が無理。あるいは、とても難しい
  4. 排斥や断絶の自己否定による心理的なストレス

とりあえず、この4つの問題について1つ1つ考えていこうと思います。

一般社会人としての常識が分からない

これに関しては、本当にしょうがないと思います。

特に、生まれたときからエホバの証人として育てられ、成人を過ぎてからもずっとエホバの証人として生きてきた場合、いわゆる「世の事柄」に関してあまり詳しくないのは当然です。

日本で生まれて「コテコテ」の日本人として育った人が、例えば25歳くらいで突然サウジアラビアに引っ越しになる状況とかなり似ていると思います。

「サウジアラビアでの一般常識はどのようなものか?」なんて詳しくなくて当然ですよね。

エホバの証人として生きてきた場合、それは当然ながら世の考え方や価値観から隔離されて生きてきたことを意味します。

なので、排斥や断絶によって「一般社会の大海原」に放り出された場合、その方は混乱してしまうのが自然でしょう。

これは、真面目にエホバの証人として生活していればいるほど深刻な問題となるでしょうね。

「世界とは何なのか?」あるいは「日本社会とはどういう場所なのか?」。

こういった事に関する基本情報や前提知識が一般の方に比べて少ない場合、普通の社会人として生活していく上で苦労すると思います。

社会人としてのキャリアがない、あるいは弱い

一般の方でしたら、早い場合には中学生の頃から自分の人生のキャリアについて考え始めるでしょう。

親が先導してくれる場合は幼稚園からキャリア形成されている方も普通にいらっしゃいます。

しかし残念ながら、エホバの証人は「キャリア形成」とは縁がない人生が普通です。

「キャリア形成?何それ?・・開拓者を目指しましょう!!」

このように、「キャリア形成」なるものがあったとしてもそれは組織内でのキャリア形成です。

兄弟であればいかに早く奉仕の僕や長老になるか、いかに集会でプログラムを割り当ててもらうか(そしてそれを上手にこなすか)などが、主な関心事となるでしょう。

姉妹であればいかに開拓者になるか、いかに研究生をたくさん作るか(あるいは長老の妻になるか)などが主な「キャリアプラン」になるでしょうね。

お気付きの通り、エホバの証人のキャリア形成は、一般社会の「キャリア形成」とはあまりにもかけ離れているわけです。

一般企業は何らかの高度なスキルあるいは学歴を持つ優秀な人材が欲しいわけですから、エホバの証人の組織で築き上げてきた(開拓者や長老といった)独特なキャリアなど完全に無価値でしょうね・・。

特に、真面目にエホバの証人をやってきた兄弟姉妹であればあるほど世のキャリア形成はなおざりになり、一般社会に出た時に苦労すると思います。

しかも、宗教活動を一生懸命にやってきたことは一般社会では大方「悪い印象」なので、就職活動の時にはうまくごまかす必要性だって出てきます。

エホバの証人として一生懸命に活動していればいるほど一般社会ではどんどん不利になっていく、残念ながらこれが厳しい現実だと思います。

世の人との交流が難しい

サウジアラビアに引っ越した例えを先述しましたが、世の人との交流に関してもこの例えが当てはまると思います。

つまり、エホバの証人の組織内での人間づきあいの常識と一般的な世の中での人間づきあいの常識とがかなり違うのです。

具体的な例を上げるとすれば、一般の社会ではエホバの証人の世界ではなかなか見られないような以下のような事柄が普通に見られます。

  • 人を傷つけるような冗談や発言
  • とことん卑猥なシモネタ
  • 犯罪的な行為
  • 浮気や不倫

「いやいや、エホバの証人にも酷い発言とか浮気とかあるから」とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、少なくともスタンダードではないと思います笑。

しかしながら、一般の方々の間では上記に挙げたような行為はそこまで珍しいことではありませんし、テレビ等でもよく見かけると思います。

この「文化のギャップ」に慣れる必要があるので、排斥や断絶によっていきなり一般社会にほうり投げられる方は少々苦労するのではないかと思います。

優しくて誠実な方であればあるほど、一般社会に流れている「どこかよそよそしい空気」に慣れるまでに時間がかかるかもしれませんね。

自己否定による心理的なストレス

自分から望んで排斥や断絶を選んだ元エホバの証人の方なら当てはまらないでしょうが、不運が重なって排斥になる場合や望まずして排斥になってしまう場合、その方の心理的なストレスはとても大きいと思います。

神からも否定され、自分自身でも自己否定に走ってしまうでしょうから本当に辛いと思います。

最近はインターネットのお陰でネット上に「逃げ道」を発見できるケースがあるようですが、ネット上に逃げ道を発見できない人は本当に孤独だと思います。

まとめ

今回の記事では、排斥や断絶の後に大きな問題となりうる事柄を4つのポイントに絞って考えることができました。

  1. 一般社会の常識が分からない。あるいは、ついて行けない
  2. 社会人としてのキャリアが無い。あるいは、十分ではない
  3. 世の人との交流が無理。あるいは、とても難しい
  4. 排斥や断絶の自己否定による心理的なストレス

排斥アフターケア事務所がこれら4つの不足をカバーできるようになれば理想的ですね。

この活動はまだまだ始まったばかりですので、おいおい体系的なサポートの方も考えていこうと思います。